みなさんこんにちは!ふりかけです♪
今日紹介したい本はこちら💁♀️
ジェイソン・ヒッケル著『資本主義の次に来る世界』

難しいけれど、衝撃を受けた本です。
資本主義とか聞くとちょっと構えちゃうよね。でもこの本、みんなが本当に必要としているものだけを大切にする、心地いい生き方についてつらつら書かれています。
覚書として簡単に本の内容をまとめると、
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1.資本主義は常に成長し続けなければならないシステムとして成り立っている。でもこの無限の成長が環境破壊や貧富の格差といった問題を引き起こしている。
2.経済成長を追求するのではなく、人間の幸福や地球の生態系との調和を最優先にする社会を目指すべきだと語っている。GDPを増やすことではなく、人々の生活の質を向上させることが大切。
3.脱成長というと貧しい生活や不便な社会を想像しがちだけど、そうではない。必要以上にモノを作ったり、過度な労働から解放されたりすることで、むしろより公正で、満たされた社会が実現できる。
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大体こんな感じ。
今の世界って「もっと便利にならなきゃ!」とか「もっと買わなきゃ!」「もっと稼がなきゃ!」とかっていつも誰かと競争しているみたいですよね。
でもこの本は「本当にそれで幸せ?」って優しく問いかけてくれます。
あと帯にもある通り、
「少ない方が豊か」
っていうのもこの本の大きなテーマ。原題はLESS IS MOREだし。
豊かさってたくさんのモノを持つことではなくて、本当に好きなものだけに囲まれて心穏やかに暮らすことなのかな。そんな風に考えるヒントをたくさんくれます。ほぼお風呂中に読んだんだけど、何回も本を閉じては天を仰ぎながら色々考えた。
無理に頑張って働き続けなくても、地球にも優しくてみんなが笑顔でいられるような社会を目指す方法も書かれています。
脱成長
これもこの本の大きなテーマなんだけど、聞き慣れない言葉ですよね。でも読み進めていくうちにめちゃめちゃ丁寧に手を替え品を替え(正直くどい部分もあった)説明してくれます。で、色々な視点から説明してくれるからいつのまにか腹落ちして理解できている。こういう所が衝撃を受けた理由につながったのかな?と思っています。
成長を脱する、成長をやめるって聞くとなんだか不安になるかもしれないけれど、筆者によるとそうではないんですよね。
最後のアニミズムのくだりは正直よく分からない部分が多かった💦
あと、話が長い。
自分の忍耐と集中が足りないだけか…🦍💨
この本を読んでいる前後に成田さんの『22世紀の資本主義』も読んだんですよ。そこでもGDPについて触れられていましたが、この本のGDPの扱い方、見方とは全然違って面白かったです。
どこか一線を画す本でした。
ちょっと疲れたな…と感じたら、手に取ってみるのおすすめです。